脱臼した際には冷やすもしくは温めるのどっち?
肩を脱臼すれば自ずと激しい痛みに見舞われ、早急な痛み止めの応急処置が求められます。
ここで患部を冷やすべきなのか、あるいは温めるべきなのか、どっちを選択すべきかを、万一に備えての予備知識として知っておきましょう。
【どっちを選択すべきか窮するケガの初期対応】
脱臼に限らず、身体上に何らかのトラブルを生じた場合、果たして患部を冷やすべきなのか、あるいは温めるべきなのか、どっちなのかの判断に窮してしまう場面が少なくありません。
真逆の刺激を患部に与える対処法だけに、万一間違っていたらとの不安も否めず、結果初期対応そのものが後手に回ってしまうケースも少なくありません。
冷やすと温めるそれぞれの行為が、患部に与える効果と影響を正しく理解しておく必要性が見過ごせません。
【脱臼した患部を冷やす事で得られる効果】
時に激しい痛みや腫れ、あるいは内出血などの症状が見られる脱臼ですが、これらの緩和には冷やす対応が効果的です。
冷却シートなどが手元に見当たらぬ場合は水道水でも大丈夫ですので、十分に脱臼した患部を冷却し、痛みを麻痺させて軽減から腫れを抑える初期対応を施してください。
どっちかと迷った場合には、基本「まず冷やす」と記憶しておきましょう。
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【治癒が進めば温める事で得られる効果を】
脱臼した患部の腫れや痛みが治まったのであれば、損傷した組織をより早く確実に再生させるべく、温める事で得られる血行促進効果が要着目となります。
初期対応として患部を冷やす事で血流を抑制し、内出血防止から痛みの軽減を優先していた分だけ、患部は自力治癒に不向きな環境に置かれていたのも事実です。
十分な酸素や栄養素を患部に運ぶべく、患部を適度に温める治療方法に切り替える対処が大切です。
この段階でどっちにすべきか判断に窮した場合も、主治医の判断を仰ぎ、指示に従う姿勢が欠かせません。
【切り替えのタイミングに注意を】
既に腫れや痛みも引いたからとの自己判断から、冷やす初期対応から温めるタイミングを早まってしまってはなりません。
血行促進効果が痛みを再発させてしまう、炎症を再度引き起こしてしまうなどのリスクが懸念されます。
どっちにすべきか微妙な自覚症状の場合、慌てて自己判断だけで温める対処法に切り替えない、慎重な姿勢が大切です。
脱臼した患部の痛みや腫れ、内出血などに対する応急処置は、基本冷やす対処が、対して十分に治癒が進んだ段階からは温める対処が適切です。
ただし切り替えるタイミングを焦った場合には逆効果のリスクが否めず、どっちにすべきか迷った際には、必ず主治医の判断を仰ぐ姿勢が望まれます。
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